α7iiiの「ドライブモード」にブラケット撮影があります、「ブラケットってなに!」と思うところありませんか。各ブラケット撮影設定ごとに撮影して、そこでわかったのはカメラ側で露出などを変えて数枚撮影し適正な画像を選べることです。RAW現像する場合は使う必要がありません、その結果をお話しします。
【α7iii 使い方】「ドライブモード」の使い方と出来ること

- 連写とそのスピードを変えて撮影できる。
- タイマー撮影や自撮りや集合写真などの連続撮影もできる。
- 露出を変えて指定した枚数を自動で撮影できる。
- ピントや構図を1枚ずつ調整しながら、露出を変えて枚数を指定して撮影できる。
- ホワイトバランス(WB)やDレンジオプティマイザー(DRO)を段階的に変えて3枚撮影できる。
難しいと思われた方に、用語の意味を説明しておきます。
*ブラケットとは「段階」「クループ」という意味です、ここでは露出(EV)やホワイトバランス(WB)・Dレンジオプティマイザー(DRO)を段階的に変えること。
*DROとはDレンジオプティマイザーで、撮影シーンに応じてハイライト部とシャドー部に画像処理を行い、自動的に明るさと階調を最適化する機能です。特にシャドウ部への効果が顕著で、黒つぶれを目立たなくする用途に適しています。
*EVとはExposure Valueの頭文字を取ったもので「光の明るさ(露出)」のことです。
ドライブモードの機能
上から4つは1枚または連続撮影とタイマー撮影です。下の4つは露出やホワイトバランス・DROを段階的に変えて撮影します。ここで撮影した最適な露出の画像を選んで編集する形になります。

ドライブモードの種類
各ドライブモードの使い方は以下に説明します。
①1枚撮影
-1.jpg)
- シャターボタンを押すごとに1枚ずつ撮影する。
②連続撮影
-2-1.jpg)
- シャッターボタンを押している間、連続で撮影される。
- Lo・Mid・Hi・Hi+から選択する。
- 動きの速いものを撮影する場合
③セルフタイマー1枚撮影
自撮りや全員での集合写真などを一枚撮影する時に使える。
-3-1.jpg)
- シャッターボタンを押すと設定した秒数後に1枚撮影される。
- 2秒・5秒・10秒から選択する。
④セルフタイマー連続撮影
自撮りや全員での集合写真などを指定の枚数を連続撮影する時などに使えます。
-4-1.jpg)
- シャッターボタンを押すと設定した秒数後に指定した枚数が連続撮影できる。

⑤連続ブラケット
露出を変えて指定した枚数を自動で撮影できる。
-5-2.jpg)
- シャッターボタンを押すと、露出を変えながら指定した枚数を自動撮影できる。

0.3EVで連続3枚撮影




0.5EVで連続3枚撮影




0.7EVで連続3枚撮影




1.0EVで連続3枚撮影




2.0EVで連続3枚撮影




3.0EVで連続3枚撮影




⑥1枚ブラケット
ピントや構図を1枚ずつ調整して撮影したい時に使います。
露出(EV)の変化は前項(連続ブラケット)の画像を参考にしてください。
-6-2.jpg)
- シャッターボタンを押すごとに、露出を変えながら1枚ずつ撮影できる。

⑦ホワイトバランスブラケット
カメラ内で画像処理されるのでシャッターは1回のみの撮影です。
-3.jpg)
- 選んだWBから、色温度・カラーフィルター値の選択を段階的に変えながら3枚撮影する。
- LoはWBの変化の幅が小さい(10MKの幅)で3枚
- HiはWBの変化の幅が大きい(20MKの幅)で3枚
色温度・カラーフィルター値の選択を段階的に変えながら3枚撮影(Lo)



色温度・カラーフィルター値の選択を段階的に変えながら3枚撮影(HI)






⑧DROブラケット
DROブラケットはMENU設定の「DRO」を「切」にしないと使えません。
カメラ内で画像処理されるのでシャッターは1回のみの撮影です。
-2-2.jpg)
- DROの値を段階的に変えながら3枚撮影する。
- Lo・Hiから選択する。
DROの値を段階的に変えながら3枚撮影(Lo)



DROの値を段階的に変えながら3枚撮影(Hi)



あとがき
私はRAW現像するので、撮影後に露出調整ができます、なのでこのブラケット撮影は使いません。
最適な露出の画像を求めて、編集する方にはおすすめかも・・・。
しかし、撮影枚数も増えるし、適正な画像の選ぶにも手間がかかります、であればRAW現像で調整した方が早いと思います。
このドライブモードでよく使うのは「1枚撮り」「連続撮影HI」「2秒タイマー」「10秒タイマー」位です。

以上、【α7iii 使い方】「ドライブモード」の使い方と出来ること
の話でした。
あまり使わない機能の話でしたが、このことがわかったことに意味がありました。
最後まで、記事を読んでいただきありがとうございます。